一心同体だった
山内マリコさんの「一心同体だった」という本が良かった。
こういう本好きだな。現実的で、日常生活で心の中に生まれる疑問や葛藤とかのモヤモヤした気持ちを言語化してくれる本。
この本のテーマは女子の友情なんだけど、私も最近、女友達って良いなとよく思う。いや、女友達に限らず、魅力を感じるコンテンツが女の人の物が多い。時期によっては男っぽい音楽ばかり聴きたくなる時期もあるんだよね。今の時期は女の人の雰囲気や思考が自分にしっくりきて居心地が良い。
「一心同体だった」の話に戻るけど、心に残った文章に付箋貼ったからここにも残しておく。
あたしたちの母親が、独身のこと笑ってたんだ。こんなにも笑ってたんだ。自分が掴んだ平凡な幸せを誰にも否定させないために。
私は男の人が照れたり強かったりするのをかわいなあと思って、受け入れてしまうことがあった。たぶん、私に限らず女はみんなそうなんじゃないかな。男の落ち度をフォローする感性ばかり磨いてきたせいでなんでも男に都合がいい風に受け取ってしまう。
選ばれるのを待つ側は弱い。待ってると、どんどん性格が卑屈に歪んでくる。いじけた根性になってくる。陰湿になる。主体と客体の差。選択権が自分にないと、人はそうなる。
あれ、なんかこうやって一部だけ抜き出すとすごい強い思想の本みたいになる?そんなことなかったと思う。面白かった。
友情の維持が難しい時あるよね
女友達って良いなと思うということをさっき書いたけど、女友達全員のことを言っているわけではなくて。やっぱり環境が変わると友情を維持するのは難しいなと思ってしまう。維持したいのに維持できないことに困ってるのではなくて、維持できないならもう諦めたいのにそれを相手に伝えられないことに困ってる。
東京に出てきた人達と会う時、相手の価値観を「大人だな」と思ったり「面白いな」と思ったりして、学びがあるなと思うの。
地元の人達と会う時は、そう思えないんだよね。25歳になっても未だに「中学時代のいじられキャラの子が今どうしてる」とか「中学時代の同級生の誰か結婚した」とか「芸能人で誰がイケメンか」とか、、、そんな話を延々としているとすごく気持ちが冷めてきて、帰る頃には「もう会いたくないな」と思う。
必死に会話回さないと盛り上がらないぐらいの雰囲気で解散した後、みんなは今日の集まりをどう思うんだろう?
私と同じように「もう会わなくて良いかな」とは思わないんだろうか。何が楽しくてまた誘ってくれるんだろうか。
そんな風に思うのに、一緒にいるときにはやっぱり相手に話合わせちゃうし、3ヶ月後にまた誘われる時には断れなくて行ってしまう自分ダサ。死ぬほどダサ。
地元の人達には何となく、ずっと見下されているんだろうなと感じる。SNSの発信にわざわざ嬉しくない内容のコメントを残してくれるし、一緒にいる時に褒められることなんて無い。みんな私のことなんか興味無いんだなってこと、ひしひしと感じる。
でもこれを書きながら思ったけど、私だって無意識に地元の人達のこと見下してる。「価値観合わないから」「わかってもらえないから」って勝手に決めつけてる。だからお互い様だわ。
お互い見下し合ってるなら、いよいよ会う理由なくないか?
自分の人生の時間が限られてることを思うと、誘いを断るスキルをそろそろちゃんと身につけなきゃだよなと思っちゃう。
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