こんにちは。
今日は、私がM1の前期1年で大学院を中退したときの話をします。
本日は「①学部時代編」です。
研究室配属
学部3年の11月、私は第一志望の研究室に配属されました。
研究内容、研究室のゆるさ、先生の人柄、どれをとっても私にとって学科内で一番いい研究室でした。
私は何をするにも最初はやる気をもって取り組む性格で、研究室も配属直後はこれから始まる研究生活にワクワクしていました。
ただ、ゼミが始まってすぐに自分が研究に向いていないと感じ始めます。その理由は、こんな感じです。
- 他研究室との合同ゼミで、内容に全くついていけない
- ゼミ中に質問を求められても何一つ思い浮かばない
- 私以外のゼミ同期がめちゃくちゃ優秀
というのも、私は学部時代に勉強にあまり熱心に取り組んでこなかったのです。
ああ、こういうことを書くと、自分がいかにだらしない人間かを再認識させられて胸が痛いですが、、、情報としてちゃんと書きます。
どれくらい熱心に取り組まなかったかというと、学部時代に勉強した内容はほとんど覚えていないですし、成績は学科で下から数えたほうが早かったと思います。一時期はGPAが2に満たない時期もありました。はあ。
そんな、大学の勉強に楽しさを感じられず頑張れなかった人が、研究室の優秀な人の中でついていけるわけありません。
研究は、学部時代に学んだことの応用編なので当たり前です。
院進することを悩み始める
院進という選択肢が残っていた理由
まず、こんな状況でもなお大学院進学(院進)という選択肢が残っていたのには、次のような理由があります。
大多数の人が院進する学科だったこと
国立大学だったこともあり、私の学科は院進率が非常に高く、学部時代に就活をする人は少数派でした。私も何となく、自分は院進するものだと思っていました。
先生に言われた言葉に感動したこと
私はバカ素直なので、学部3年生のときに先生に言われた
「人生のうち2年間ぐらい研究だけに没頭する期間があってもいいと思う。その2年間は素敵な思い出になるだろう。(うろ覚え)」
という言葉に共感し、私も一つの事に没頭してみたい!と思ってしまったのでした。
余談ですが、大学の教授は学生を院進させるのも仕事の一つなので、当たり前に院進を勧めてきます。それを参考にするのは良いですが、最終的に自分がどうしたいかという気持ちを強く持つべきですね。
院進した方が就活に有利だと思っていたこと
当時の私は「うちの学科は学部卒はほとんど優良企業に就職できないが、院進すればほぼ確実に大手企業に就職できる」という噂を信じていました。
当時の先輩の修論発表を聞いて感動したこと
当時のM2の修論発表練習に初めて参加した時、私は先輩の発表の様子に衝撃を受けました。
「発表はやらされるもの」と思っていた私は、先輩方が自分の結果に誇りをもって(そう見せていただけかもしれませんが)、自分の考えを述べている姿に感動しました。
やっぱり頭がいい人はかっこいい!と心から思い、私もそんな先輩方のようになりたいと思いました。
研究室配属直後の挫折で院進をやめようと思い始める
研究室配属してすぐ自分の研究への適性のなさを実感した私は、就活しようと思い始めます。
ただ、それまで何となく「自分は院進するだろう」と思っていた私は(就活が少数派だったため)、やりたい仕事など全く思いつきません。
当時所属していたバイト先の仲のいい店長には
「研究なんて夢があるし、少しでも院進したい気持ちがあればしたらいいじゃん」
と言われました。
仲のいい大学の友達にも
「一緒に院進しようよー、寂しいよ」
と言ってもらいました。
決め手となったのは、親に言われた
「どっちでもいいと思うけど、私立大学だったら院進はさせられないから、院進が選べるのは国立大学の特権だよね」
という言葉です。
正直、これのどこが決め手になったのか、自分でもよくわかりません。
でもこれを言われた瞬間に「やっぱり院進しよう!」と思ってしまいました。
「信頼している家族も院進を推奨してる」と思ったことが決め手になったのかもしれません。
(今思うと、別に推奨していたわけではないと思いますが、、、)
再び院進することを決意
院進を決めた本心
そう、私はまた周りの言葉に流されて、院進を決めてしまったのです。
でも流されたというよりは「院進しなよ」と言って欲しかったんだと思います。
就活する!と言いつつも、最終的には院進するだろうと思っていた気がします。
何故なら、今から(当時4月ごろ)就活をしてもいい会社に入れなさそうだから。
院進した方が今後の人生が自分に有利なものになると思いました。
クズな理由で院進を決めてしまってごめんなさい、、、。
こんな人間でごめんなさい。
院進決意後の気持ち
定期的におとずれる院進への後悔の気持ち
院進を決意した後、院試には絶対に落ちたくなかったのでちゃんと勉強しました。
そして無事、当時の研究室の内部進学が決定しました。
院試合格後、「院進が決まったからにはこのままではダメだ」と思い、気持ちを新たに研究に取り組みました。
論文を今までよりもたくさん読み、ゼミでは絶対に質問するようにし、わからないことは積極的に先輩に聞きました。ゼミ発表も前々から準備するようになりました。
ただ、私のやる気にはかなり波がありました。
「将来のこと考えると何もワクワクしなくてつらい」
「なんで院進しようと思ったのか1ミリも理解できない」
「院進決めた時の自分、自己分析ヘタすぎてビビる」
「私の頭の悪さって院進を選んでるところに一番出てると思う」
こんなネガティブな話を互いに送り合っていました。笑
やる気のない日は、これから大学院でも研究を続けることを考えると、不安で行きたくなくて過去の自分の決断を後悔しました。
それでも、院試に合格してしまった以上、今から院進をやめることは出来ないと思いました。
「もう頑張るしかないよな」と自分に言い聞かせる日々でした。
卒論を書き上げたタイミングで院進への後悔の気持ちが(一時的に)消える
こんなウジウジした気持ちのまま卒論を書いていた私ですが、卒論発表を終えて卒論を書き上げたタイミングで気持ちの変化が訪れます。
卒論を書いて、やっと、研究というものの流れがわかった気がしました。
研究に適性のない私は、研究を進めるために自分が何をしていくべきかということが理解できるまでに1年以上かかってしまったのです。
「研究の流れがわかったから、修士ではもっと効率よく研究が進められるかもしれない。」
「修士ではこんな実験をしたら、面白いかもしれない。」
「私の研究結果をこういう風に応用したら、新しい発見があるかもしれない。」
こんな風に、自発的にやりたい研究を考えてワクワクすることは初めてでした。
なんだか、壁を一つ乗り越えたような気持ちになりました。
この時はじめて、本心で「院進を決めてよかったかもしれない」と思いました。
修士1年編につづく
久しぶりに自分の学部時代を振り返ってみて、将来設計の甘さ、だらしなさ、自己分析の足りなさを改めて感じ、恥ずかしくて胸が痛くなりました。
ひえ~~
次回は、修士1年編をお送りいたします。
修士1年では、学部時代以上に自分の能力不足を実感し、常に劣等感を感じていました。
そんな中、コロナウイルス流行による自粛期間や当時読んでいた本・ブログの影響で、今の自分を見つめなおし始めます。
大学院に進学すること、在籍し続けることについてお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
コメント
[…] 前回の記事で私の学部時代を振り返りました。今回は前回の続きで、修士1年を振り返っていきます。 […]