【大学院中退】理系大学院をM1前期で中退した話③既卒就活編

大学院中退

こんにちは、torafukuです。
今回は、コロナ禍での既卒就活についてお話します。

私は、中退を決めた当初は、大学院に在籍しながら就活をして、内定を貰ってから中退するつもりでした。しかし、就活はそう甘くはなく、中退の申請期限である9月末には全く間に合いませんでした。

7月中旬に初めてエージェントに登録し、最終的に内定をいただいたのは10月中旬でした。

自分のやりたいことがわからずに院進した私の就活について覚えている範囲でお伝えします。

7月中旬:とりあえずエージェントに登録する

中退シリーズ②でも書きましたが、7月のあるゼミで中退を決意した私はその日にエージェントに登録しました。

この時に登録したエージェントは、「ウズキャリ(UZUZ)」と「マイナビジョブ 20’s」です。どちらも第二新卒や既卒の就活をサポートしているエージェントです。


やっぱり「やりたいこと」がわからない

就活を始めたからと言ってやりたいことが簡単にみつかるはずもなく、業界すら絞ることができずにいました。

ただ、このとき私はがむしゃらに「何がしたいんだろう?」と考えていたわけではなく、前回の記事にも登場した『世界一やさしい「やりたいこと」のみつけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』という本にしたがってやりたいこと探しをしていました。

その方法とは、「好きなこと」「できること(得意なこと)」「大切にしたいこと(自分の価値観)」の3つから、自分のやりたい職業を絞り込むというものです。詳しくは、本を読んでみてください。


自己理解に取り組むなかで、

  • 人のために自分ができることを考えたり行動したりすることが好き
  • 仕事を通して成長が感じられる仕事がいい
  • 効率のよさを重視したい

ということがわかりました。



ただ、この自己理解には問題がありました。新卒の私は、世の中にどんな仕事があるのかほとんど知りません。どんなことがしたいのかざっくりとわかっても、それを職業と結びつけられませんでした。


エージェントに相談

自己理解でわかったことを、エージェントに相談しました。
ちなみに、私が就活していた時期はコロナ禍だったので、相談はLINEのビデオ通話か、zoomか、LINE通話でした。


話をする中で、どちらのエージェントにも「接客業か教育が向いていそう」と言われました。ひとつのエージェントには携帯販売と塾講師、もう一つのエージェントにはブライダルジュエリー販売と保険営業のお仕事を紹介してもらいました。

紹介してもらった直後は「えーー、微妙」と思ったのですが、私はバカ素直なので、エージェントのおすすめポイントを聞くうちに、すぐにその気になって早速受けることにしました。

当時は、エージェントに接客が向いていると言われたことと、大学院を中退しているうしろめたさで、「自分は接客業しか選べないんだ」と本気で思っていました。スーパーマーケットの店長を2度も紹介してもらった時には、「いよいよこういう仕事しか残っていないんだな」と結構落ち込みました。


ただ、書類選考で落ちたため、結果的に受けたのは携帯販売の会社のみでした。エージェントと事前に面接練習をしたこともあり、手ごたえはそこそこありました。が、結局辞退しました。


家族に中退と就活を打ち明ける


意外と書類選考で落ちることがわかって焦り始めた私は、新たに「ハタラクティブ」というエージェントに登録しました。

コロナ禍で、就活市場はかなり厳しいようで、1つのエージェントから紹介してもらえるお仕事の数は少なかったです。(紹介できる仕事がないと言われました)


ハタラクティブのエージェントとの初めての面談の際に、「ご家族や研究室の先生にはすでに中退のお話をしていますか?」と言われました。

当時、中退することをほとんど誰にも言っていなかったため、そのことを伝えると「中退のタイミングを企業側にも伝える必要があるので、まず中退の話を周りに伝えてから就活を始めましょう」と言われました。


当時の私は、内定を貰ってからみんなに「内定ゲットしたので中退します!」と言ってかっこよく中退するつもりだったのですが、仕方なく言うことにしました。渋々家族に伝えましたが、結果的に伝えて本当に良かったです。

家族のサポートにめちゃくちゃ助けられる

就活を既に始めていて、いくつか面接を受ける予定の企業もあることを家族に伝えました。その時に、親から

「本当にやりたいことならいいけど、正直これは理系国立大卒がやることじゃないと思う」
「接客業にしぼる必要はないからもっと自信もって」
「エージェントに頼るだけじゃなくて新卒枠で自分でも探しな」

というようなアドバイスをもらいました。


このことがきっかけで、面接を受けた携帯販売の企業や、受ける予定だった接客業を全て辞退することにしました。
あの時親に相談せずに、「自分には接客業しか残っていない」と思いながら就職しなくて本当によかったと思っています。


また、「既卒だからエージェントを使わないと就職できない」と思ってエージェントしか使っていませんでしたが、「リクナビ」と「Re就活」というサイトに登録して自分でも仕事探しを始めました。


ハタラクティブでは教育業界の大手1社を受けましたが、1次面接で終わりました。その後は脱毛サロンのスタッフやコールセンターのスタッフなどしか紹介してもらえなくなったため、使わなくなりました。

いきたい業界が決まる


やりたい事がわからず苦戦していた就活ですが、親との会話をきっかけに方向性が定まりました。

私の両親はどちらもIT業界に勤めています。当時の私はIT業界に全く興味がなかったのですが、参考程度にIT業界の仕事内容などを教えてもらいました。

その時に、以前取り組んだ自己理解でわかったことが、IT業界に当てはまっていると思いました。実力次第でフリーランスとして独立しやすそうなことや、産休などからの復帰もしやすそうなこと、そして何より、これからの時代を支えていくお仕事であることに魅力を感じました。


「IT業界=プログラミング」というイメージだったので、さっそくprogateの有料会員になってプログラミングを勉強しました。理系でしたが、この時はプログラミングの知識はゼロでした。

プログラミングを始めてみて、とっても楽しいと思いました。progateに夢中で夜更かしする日もよくありました。

IT業界が自分に向いていそうだし、プログラミングをもっと勉強したいと思ったので、IT業界に絞って就活を再開しました。



Re就活でIT業界に絞ってとにかく応募


業界が絞れてからは、就活へのやる気を取り戻し、いいなと思った企業にどんどん応募しました。なんとなく、Re就活に絞って就活しました。
方向性を定めることがとても重要なことだと実感しました。

最終的に、受けた企業は全部で25社ぐらいでした。その中で面接までいった企業は10社ほどでした。書類選考で落とされることが多かったです。


面接の手ごたえがあった企業に落ちたり、たいした質問もされずに落とされたりして落ち込むことが多かったですが、10月中旬に「この会社に入れたらうれしいけど、いい会社は全部落ちるんだろうな~」と思っていた企業に内定をいただきました。


21卒と同じタイミングで、来年の4月に入社予定です。

面接でよく聞かれたこと

当たり前ですが、面接で一番聞かれたことは「中退理由」です。

私は「将来の選択の幅を広げようと思い院進したが、研究に楽しさを感じられず、このまま残りの1年半を卒業だけを目標に過ごすことに違和感を感じたから」と言っていました。

ネットで調べればもっと素敵な中退理由はたくさん見つかりましたが、就活をとおして、私は面接でウソをつくと精神的に病み始めることがわかったので素直に話しました。
今回の記事では書いていないのですが、就活の途中から私は自己分析にかなり力を入れました。


中退について深堀りされても自分の思いを話せる自信があったので、中退理由を聞かれるのが怖いと思うことはありませんでした。



既卒就活特有の質問として考えられるのは、中退理由ぐらいだったと思います。思い出し次第、追記します。あとは志望理由とか、キャリアプランとか、過去の話とか、ガクチカとか、よくある感じでした。



ちなみに、中退理由の深堀りは、
「これから仕事でも楽しさを感じられなかったらどうする?」
「入学金も払ったのに中退するのは勇気がいる行動だと思うけど、その決断に繋がったのはどんな思い(価値観)?」

などです。


これらに対して私は、


「院進を決めた時は自己分析をきちんと行わなかったのですが、今回は自己分析をして自分についてよく考えた上で就活しているので、この業界で頑張っていきたいと強く思っています。
楽しさを感じられない可能性もあるかもしれませんが、今は将来のプランが決まっているので、そこに向かうのに必要なステップであれば楽しさを感じられなくても頑張れると思います。(にっこり笑顔)」

「私は、貴重な時間を無駄にしたくないという思いで今まで行動してきました。
今回も、中退するリスクよりも、我慢して在籍し続けたことを将来振り返って時間の無駄だったと感じることの方が嫌だと思ったので、中退を選びました。(にっこり笑顔)」

などと答えていました。

ドキッとするような質問も、とりあえず笑顔で答えました。アルバイト先で笑顔で話すことを叩きこまれているので、笑うことだけは私にもできる!という思いで愛想を振りまきました。



内定もらえてよかった

私の既卒就活はこんな感じです。
もっと詳しく、精神面の話とか自己分析の話とか書くつもりでしたが、めんどくさくなりました。いつか書きます。

自己分析に関しては、『メモの魔力』を読むのが一番早いです。
これを読んでから、私の面接への恐怖心がなくなった気がします。どんな質問にも答えられると思いました。
それに、「この受け答えでも落ちるならそれは本当にこの企業に自分が向いていないことなんだ」と思えるようになり、自分がダメ人間だと思わなくなりました。
(→ 書きました。「既卒就活の悩みのほとんどは「メモの魔力」を読んで解決した」


21卒の内定率がとても低いというニュースを見るたびに、内定をもらえて本当に良かったと思います。行きたい会社から内定を貰えて、入社を楽しみに感じられていることが幸せです。

雑な記事になりましたが、既卒就活している方や既卒就活を控えている方の参考になれば嬉しいです。いやほんと、雑ですみません。



就活で急に個性を求められるの、本当に困りますよね。でも就活を終えた今、企業が求めているのは派手なエピソードではなくて、地味でも自分で何かを考えて行動した経験を素直に話すことだったのかな~と思っています。

就活は楽しくなかったですが、自己分析をして自分を理解することの大切さに気付くいい機会になりました。自己分析は就活の肝どころか、人生の肝だと思います。

はやくコロナが落ち着いて、就活で悩む人が減ることを願っています。


コメント

  1. […] こんにちは。torafukuです。前回の記事で既卒就活の流れを書きました。今回は、既卒就活をする中で悩んだことと、それらをどのように解決したかについてお話します。 […]

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